自分に合う医療用かつら
医療用かつらを選ぶ時、迷うのがどれが自分にピッタリあうのかということでしょう。そこで知っておきたいのが自分にピッタリの医療用かつらを診断する方法です。診断ポイントはいくつかありますが、まず今すぐ欲しいのか、時間がかかってもいいのかということです。
医療用かつらにはフルオーダーから、当日に希望のスタイルにカットして持ち帰ることができる即納タイプのものまで幅広くあります。このうち、フルオーダーはフィット感やヘアスタイルの細かな調整が行われますが、若干、時間がかかるため、今すぐ必要という時には向いていません。即納タイプは、フルオーダーに比べると希望通りとはいかないこともありますが、すぐに脱毛範囲をカバーできるようになっています。
次にかつらでカバーする範囲が変わるかどうかもポイントとなります。病気の治療で、現在よりも脱毛範囲が広くなってしまう場合、頭部全体をカバーできる全かつらが、火傷や傷など脱毛範囲が変わらない場合は、その部分だけをカバーする部分かつらがピッタリなかつらとなります。このようにして、選ぶことで自分にピッタリの医療用かつらがわかるはずです。
自然でバレにくい耐熱の医療用かつら
医療用かつらは様々な病気により髪の毛が抜け落ちてしまった場合に使用されます。最も多い例のひとつが抗がん剤治療です。しかし、どんなときでも人間はお洒落をしたいものです。また、髪の毛の抜け落ちた状態を家族や友人たちに見せるのが忍びないと思う患者さんもいます。病気と戦いながらもできるだけ違和感のない健康的な状態の自分でいるためのかつらが主に医療用かつらと定義づけられています。
一般的に使われているかつらと異なり、基本的には身体の弱っている人に使用するものですので、市販のものと比べて肌に優しい素材が使われています。また熱がこもって炎症を起こしたり、痒みが発生したりすると病気との合併症を起こしかねません。よって通気性にも優れています。耐熱効果もある素材で、毛並みはさわり心地がよく、コテなどが使用できるためカールなどの簡単な加工もできます。病は気からというように、気持ちがふさぎ込むのを少しでも防ぐよう、医療用かつらは女性を中心に重宝されています。